偉そうに外資?
タイトルを見てピンときた人もいるかもしれません。外資で働いていると「外資で偉そうに…」という周りの反応をな〜んとなく感じることがあります。
- 上司の外国人と一緒にエレベーターに乗ったとしましょう。そこには既に日本企業の社員の人が数名。上司が私に何か話しかけてきます。私が英語で返します(なぜならば彼は日本語が分からないから)。もちろん周りの人は何も言いません。逆に急に静かになったりします。そしてなんかそんな「偉そうにぃ」という雰囲気をほのかに感じることがあるのです。
- 確かに私のいる業界でも、よく業界紙などで「あそこは英語が出来るだけで専門知識のない社員ばかりの外資だから、」などと酷評されている外資系企業もあり、またそれは半分事実の部分もあるのです。
- そういうことを何となく知っている同業の日本企業の社員の方が我々をみてそういう風に思っても不思議はないでしょう。
- 高い給料で、立派なオフィスで仕事して、長期休暇を取って、楽だよなぁ〜と思うかもしれません。そんな気持ちが自分も外資に、と思うきっかけになる人もいるのかもしれません。
- 隣の芝生はよく見えるわけです。悪い部分・きつい部分は外からは分かりませんからね。少しそういう部分にも触れて見ましょう。
- 私も仕事で他国のmanagerたちと難しいネゴをする際には、「あ〜、これが日本語ならどんなに楽だろうな。」とため息が出ることが多々あります。本当にぐったり疲れます。経験したことのない人には分からないだろうな、とも思います。言葉は以前大きなハンディですし、それ以外にも基本的な文化・考えかたの違いはストレスとなって跳ね返ってきます。
- 日本語なら間も読めますし、会話の理解度が全然違いますから自分の考えを一瞬、一瞬まとめる時間があります。すごく楽です。英語ではちょっと気をそらすと相手の発言を落とすことがありますから気が抜けません。
- そして欧米人の文化やロジックは未だに100%すんなり理解できないこともあります。その分相手の考えや反応の予測が難しいということです。とんでもない角度から攻められ返答に詰まることもまれではありません。
- そんないらいらするストレスフルな部分が外からでは分かりません。将来、外資を目指す人はその辺も少しイメージしてみておいたらどうでしょうか。